2024年3月6日水曜日

▶様々なルール

● フィンランドの議論のルール

・他人の発言をさえぎらない。

・発言はできるだけ手短にする。

・話す時は感情的にならない。

・分からないことがあったら、すぐに質問する。

・話を聞くときは、話している人の目を見る。

・話を聞くときは、他のことをしない。

・最後まできちんと話を聞く。

・議論が台無しになるようなことを言わない。

・どのような意見であっても間違いと決め付けない。

・議論が終わったら、議論の内容の話はしない。


● 技術オジンの三原則

・国内の新技術には絶対に感激しない

・自分は新技術を創造しない

・外国の新技術には過剰に反応する


● 勝者と敗者

・勝者は間違ったときには「私が間違っていた」と言う。

 敗者は間違っていても「私の責任ではない」と言う。

・勝者は勝因は「運が良かった」と言う。

 敗者は敗因を「運が悪かった」と言う。

・勝者は敗者よりも寡黙に勤勉に働く。

 敗者はいつでも忙しがって文句を言う。

・勝者は問題に真っ先に立ち向かう。

 敗者は問題の周りをグルグル回る。

・勝者は償いによって謝意を示す。

 敗者は謝罪を言うが同じ間違いを繰り返す。

・勝者は戦うべき所と妥協すべき所を心得ている。

 敗者は妥協すべきでない所で妥協し、戦う価値がない所で戦う。

・勝者は「自分はまだまだ未熟です」と言う。

 敗者は「自分より優れたものはいない」と言う。

・勝者は自分より勝るものに敬意を払い学び取ろうとする。

 敗者は自分より勝るものを不快に思い、アラ捜しをする。

・勝者は「職務に誇りを持っている」と言う。

 敗者は「雇われているだけ」と言う。

・勝者は「もっと良い方法があるはずだ」と言う。

 敗者は「今までうまくいっていたからこのママで良い」と言う。


● 人材の条件

・プロのセンス

・戦略眼

・強力な推進力、達成意欲

・感激する心

・頭の柔らかさ

・好奇心

・茶目っ気

・行動力

・問題提示能力

・問題解決能力(とくにトラブル)

・その分野の専門的知識

・向上意欲、積極性


● 福沢諭吉の言葉

・世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです

・世の中で一番みじめなことは教養のないことです

・世の中で一番寂しいことは、日々の仕事のないことです

・世の中で一番醜いことは他人の生活を羨むことです

・世の中で一番尊いことは人に奉仕して決して恩に着せぬことです

・世の中で一番美しいことは全てのものに愛情を持つことです

・世の中で一番悲しいことはうそをつくことです


● 良いチームとは

・目標が明快

・リーダーが存在する

・リーダーとフォロワーがはっきりしている

・自律的に動ける

・一定以上のレベルの人間集団(感受性、心の広さ、頭の柔らかさ、感激する心、好奇心、積極性、戦略の理解力)

・感情的な抗争のないこと

・会議にはジョークが出る

・全体のムードは、ほどよく楽観的、ほどよく過激、力んでいない、目がつり上がっていない

・大問題が発生しても、ビックリしたりあわてたりしない

・着実に解決策を出す

・適度に分散している専門性


● 良い子の特徴

・良い子はいつもニコニコしている

・良い子は話題が豊富

・良い子はプレゼンテーションが上手

・良い子は人脈が豊富

・良い子は上下左右の人間関係につねに気を配る。

・良い子は争いを好まない

・良い子は波風を立てない

・良い子は上司に忠実、会社に忠実

・良い子は成功しそうなプロジェクトに群がる

・良い子は泥にまみれるのを嫌う

・良い子はリスクを冒さない

・良い子はつねに安全な場所に身を置く

・良い子は上司が支持しなくなった仕事からいち早く逃げ出す

・良い子は "活気的なプロジェクト"を遂行できない

・良い子は人材を駆逐する


● チームが燃えない要因

・船頭が多すぎる

・政治問題でプロジェクトの方向が左右される

・上長が細かいことに口をはさむ

・何となく不明瞭な雰囲気がある(たとえば、言いたいことが言えない、とか、親分子分の人間関係が支配的だったりする)

・プロジェクトの目標に問題がある

・チームを構成する人材に問題がある

・チームの中に感情のもつれがある


● なぜ仕事を始めないのか

・ほかに何かやりたいことがある。

・やりたいことに時間をとられるのが嫌だから。

・自分がやらなくてもよいと思うから。

・やっても無駄とわかっているから。

・単調な仕事でとっつきにくいから。

・気分がのらないから。

・自分が不得意なことだから。

・やってもだれも評価してくれないから。

・やっても楽しくないから。

・やってもだれも喜んでもらえないから。


● Google が発見した 10 の事実

・ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。

・1つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。

・遅いより速い方がいい。

・ウェブでも民主主義は機能する。

・情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。

・悪事を働かなくても金儲けはできる。

・世の中の情報量は絶えず増え続けている。

・情報のニーズはすべての国境を越える。

・スーツがなくても真剣に仕事はできる。

・すばらしい、では足りない。


● ビジネスの法則

・ロングテールの法則

ネット販売では店頭で売れない本が全体の売上の半分を占める。

・Web2.0の法則

ソフトやハードの販売でなくWebサービスによる新しいビジネスが躍進する。

・パレートの法則

売れ筋商品の上位2割が全体の売上の8割を占めている。

・パーキンソンの法則

組織は、自己保身のために増殖して巨大組織になっていく。

・ランチェスターの法則

兵力の少ない部隊は、総力戦を避けて、一点集中攻撃を仕掛けるべきだ。

・マタイの法則

富むものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる。

・ムーアの法則

半導体の性能は半年で2倍になる。

・マーフィーの法則

失敗する可能性のあるものは必ず失敗する。

・グレシャムの法則

悪貨は良貨を駆逐する。

・ネットビジネスの法則

ウエブのコンテンツは量より質が重要になる。

・ハインリッヒの法則

1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その裏にはケガはないがひやっとした300件の体験がある

2023年11月6日月曜日

私の近況の紹介

  • 住んでいる所
    大道。昔と変わらず。でも周りの景色がだいぶ変わった。
  • 家族
    晩婚だが子どもが3人いる ⇒ 42歳で結婚
    長女、次女は結婚。
    次女は昨日(11/10)子どもが生まれまた。
    長女も来年の5月に出産予定。
    長男は大学3年で下宿している ⇒ スネをかじられている
    普段は、妻と2人暮らし
  • 仕事
    日本電子計算を65歳で定年退職して子会社にアルバイトで勤務。
    シニアコンサルタントと勝手に名刺に書いてもらった。
    パソコンの安全な使い方の講習や監査をやっている
    会社は日本橋なので2時間近くかかり遠い。
    毎日の通勤がつらいので普段はテレワークにしてもらっている
    月~金で8時半から17時まで仕事。
    1日の仕事が終わるとメールで報告する
    時々、メールで会社からチェックが入る ⇒ さぼれない
  • プライベート
    色々なことに首を突っ込み過ぎて貧乏暇なし状態
    保護司 ⇒ 対象者とひと月に2回会って話をする
    大道町内会IT担当 ⇒ 町内会のHPを作っている
    中学同窓会「蘭友会」 ⇒ 今回初めて助成金をいただいた
    高校同窓生との談話室「記恩ヶ丘の会」 ⇒ 先輩たちとの懇談の場
    ふるさと侍従川に親しむ会 ⇒ 侍従川にアユやホタルが戻ってきた
    おもしろ科学たんけん工房 ⇒ 理科が好きな子どもたちとの交流
    長生寺仏教壮年会 ⇒ 住職たちと遊んでもらっている
    FaceBook ⇒ すぐ忘れるので備忘録に使っている
  • 私の健康法
    晴れた日はゆっくりと早朝散歩をする
    毎年胃カメラを飲んでいる(麻酔)
    毎日歯間ブラシで歯ぐきの手入れをする
    毎日昼寝をする
    ムリしない
    ストレスをためない
    比較三原則 ⇒ 他人と比べない、過去と比べない、理想と比べない

2018年11月11日日曜日

老害になっていないか確認する12のチェックリスト

【老害になっていないか確認する12のチェックリスト】

3つ以上該当したら危険領域です。

  1. 自分の価値観での評価に偏りがちであり反対意見を聴くことが少なく、他人の話を遮って持論を長々と語ってしまう。
  2. 評論家的な守りに入った話が多くなり、具体的な仕事に自ら手を染めることが少ない。
  3. 他人の意見に対して、まず否定的なことを言ってしまう。ただし、著名人の意見には絶賛しがちである。
  4. 現在の事象を、過去の事象の再来として扱うことを好み、過去の経験の枠から離れた思考をすることができない。
  5. 本質の議論ではなく、議論のすり替えを行うことで自分が議論に負けないようにすることがある。
  6. ネガティブなニュースに対して、自分は以前から"そう思っていた"と発信してしまうことが少なくない。
  7. 苦労なき成果を認めることができない。結果よりもプロセスを重視しがちである。
  8. 現場離れした原理主義的な発言が多くなり、現場の面々から鬱陶しく思われていることに気づけない。
  9. 多忙を理由に約束や時間にルーズになりがちである。
  10. 肯定派の中でちやほやされることを好み、否定派との交流を持つことを避けがちである。
  11. 外部との交流ばかりを重視し、状況把握ができず内部の本当の困りごとを理解できない。
  12. 自分が所属している組織に関してネガティブなことを外部で言ってしまう。

2017年6月8日木曜日

歳をとると何で時が速く流れるのか?

今年も早いもので、もう6月。歳をとると、どんどん時の流れが速くなっていく。どうにかならないものか。時の流れを食い止める方法を考えてみた。
 
1)記憶力の衰え
歳をとると、物忘れが激しくなる。直近の記憶が抜け落ちてくる。昨日食べた昼飯のおかずが思い出せない。古いことは憶えている。正月 の出来事が夏休みの記憶より鮮明だ。古いことばかり覚えているので、あ~もう、1年経ってしまったのかとなるのではないか。
 
2)生きてきた時間の長さ
5歳の子供にとっての1年間と40歳の大人の1年間では、1年間の長さの感じ方は8 倍の違いがある。100メートル歩いた後の10メートルと1000メートル歩いた後の10メートルでは、後者のほうが短く感じるだろう。これと同じこ とが時間でも言えるのではないか。生きた時間が長くなるほど、時間が速く進む。100歳くらいになったら1日はあっという間だろうな。
 
3)反応の衰え
子どものときは、速く走れたし反応も速かった。歳をとると仕事のスピー ドや何かを判断するまでに時間がかかるようになる。時の流れは一定なので、物事を認識する反応が遅くなれば、相対的に時間が速く感じる。 川の流れにそって歩いているとき、歩くスピードが速いときは、川の流れが遅く感じるが、疲れてきて歩くのが遅くなると、川の流れが速く感じるのと同じことではないか。
 
4)生理的な変化
動物が一生涯に打つ鼓動の数は大体同じだと言われている。ねずみのような小動物は鼓 動が速く時の流れを遅く感じ、象のような大型動物は速く感じるらしい。子どもの鼓動は大人より確かに速い。小さい子供の胸に手をあてて鼓動を調べると、猛烈 な勢いで打っていることがわかる。このことからも、大人になると時を速く感じるのは必然のように思える。
 
5)好奇心の衰え
子どもは好奇心でいっぱいだ。何でも不思議でたまらない。家中の電気製品のボタンを押 しまくったり、ティッシュペーパーを部屋中にばらまいたり、とにかく何にでも興味を持って触りたがる。見るもの、聞くもの、みんな始めてというのだから、 それは面白いだろう。毎日、海外旅行に行って異文化に触れているようなものだ。大人になると、始めてのことがだんだん少なくなる。その結果、退屈になって 感動もなくなりドンドン時が過ぎていく。
 
6)時を意識しなくなる
時計の針をみているとなかなか、時間が進まないものだ。1分が随分長く感じられる。 子どもの頃は誕生日のお祝いやクリスマス、お正月、入学などの楽しいイベントがたくさんある。そのときが来るまで今か今かと待っている。それは、時計の文字 盤を凝視している行為に近いのではないか。大人になると、誕生日が楽しいものではなくなってくる。
 
これらの考察から、歳をとると時の流れが速くなるのは、心理的な要因と身体的な変化に関係していることがわかる。体力の衰えは自然の摂理なので、それに逆らうことはできない。それでは、どうすれば時の刻みを遅らせることができるのか。
 
実は、自分が経験したことで時の進み方が遅くなったと感じたことがある。それは、結婚してからの何年 かだった。新しい生活が始まり、子供が生まれ、お宮参り、お節句などと忙しかった。ちょうどその頃、親父が亡くなり、初七日、四十九日の法要などいろんな イベントが重なった。始めてのことばかりで戸惑いもあったが、どうにか切り抜けた。しかし、この何年間は、確かに時間が進むのが遅かった。
 
このように、時の進み方はその時にどんな過ごし方をしたかに関わってくるのではないかと思う。新しい 体験をしているうちは、時の進みは遅く感じる。気持ちを子供に戻すということが必要だ。好奇心を持って、新しいことにチャレンジすること、毎日の単調な生 活に安住しないこと、節目節目にちゃんと楽しい行事をやることなどが時の流れのスピードを抑制することではないだろうか。

昔の人は、正月には初詣、2月に は節分、3月は桃の節句・・・など節目には忘れずに小さな年中行事をやっていた。お萩やお稲荷さんを作ったりしてみんなで、ささやかに楽しんだ。これは、 生活にメリハリをつけて時の流れをくいとめる、昔の人が考えた一つの方策だったのではないだろうか。
 
「時計が止まるとき、時間は生き返る」というフォークナーの有名な言葉がある。
時は万人に平等に与えられ、黙って通り過ぎていく。時計が刻む時の中に物語はない。時間の中に物語を作っていくのは人間にしかできない。

今という瞬間を大切に生きるということが、時の流れを抑制する最良の特効薬と言えるのではないだろうか。

2007年3月24日土曜日

まよいの森

まよいの森

平成19年3月21日
廣瀬あかね(平成九年11月10日生まれ)

ここは、ピンクの森です。きれいな花がさいて小鳥たちが楽しそうに歌う一年中春のような森です。

この森に、ハーナントという少女がいました。お父さんはシークレット、お母さんのハンナと言いました。ハーナントは呼びにくいのでハーナと呼ばれていました。

ハーナは、小学校にあがったばかりのかわいい女の子です。でも両親には言えない悩みがありました。家では、「楽しい、楽しい」と無理に笑顔をふるまうのでしたが・・・

学校に行くと、友だちがハーナの方からはなれていくのです。

「遊ぼう」とか「いっしょに行こう」とか言っても、みんな、どんどん遠ざかって行ってしまうのです。ハーナにとって、それが、とてもつらいことでした。

そんな毎日をすごしているうちに、ハーナはだんだん、「みんなのいないところに行きたい」と思うようになりました。そして、ないしょで旅に出ることにしました。ハーナは手紙を残していきました。

リュックサックに食料と薬、あとは、紙切れ一枚とペンを一本入れました。ハーナは、みんなが、まだ寝ている朝の早い時間に家を出ることにしました。行き先 は、迷いの森。そこは、一度迷いこんだら、大人でも出てくることができないと言われている危険な森です。ハーナは、怖くなりましたが、決心は変わりません でした。

「少し、悲しいな」

ハーナのホッペになみだが落ちました。

迷いの森はピンクの森の近くにありました。森に入ると、木がグニャグニャにのびていて、すごく暗いのです。ハーナは、心細くなりました。

「なんだか、怖いわぁ」と言うと

「大丈夫だよ!」という明るい女の子の声が聞こえてきました。
ハーナはびっくりして

「だれ!」と言いました。
すると、

「私は、スマイルって言うの」という声が返ってきました。

「あなたは、だあれ?」
「わ、わたしは、ハ、ハーナよ」とオドオドして言いました。

「こんな所で、何をしているの?」と、不思議そうに聞きました。

ハーナは、小さな声で言いました。
「だれも、いない所に行きたくて・・・」

「何で〜?」と聞き返してきました。ハーナの声は、もっと小さくなりました。

「みんなから、きらわれているから・・・」そう言うとハーナは泣いてしまいました。
「よかったら、私の家に来ない?」
ハーナは、大きくうなずきました。

「何で、そんなに泣いているの?寂しいことや悲しいことがあったの?」
「ヒック、うん・・・」ハーナは、泣きながら答えました。

「そのわけを教えてよ。いっしょにかいけつしてやるよ」ハーナの顔をのぞいて言いました。
ハーナは勇気を出してうちあけました。

「あのね。学校でね。友だちに遊ぼうよ、とか、いっしょに行こうよ、とか言っても、だれも私と遊んでくれないの・・・グスン」また、涙が出てきました。

「なあんだ。そんなことだったの!そんなときは、泣いたり急いだりしないで話すときに、にっこり笑ったり、やさしく見つめたりすると良いかもよ」

その言葉を聞いて、ハーナは、はっとしました。今まで、そんなことをやったことも考えたこともありませんでした。そんなかんたんなことならできるかもと元気がわいてきました。

そう思うと、こんなところで、グズグズしてはいられないな。早く、ピンクの森に帰って友だちに会いたい、と思いました。

「スマイル、ありがとう。わたし、もう行かなきゃ。この紙にペンでピンクの森へ帰る地図を書いてくれる?」と、えがおで、たのみました。

「はい、はい」と言って、スマイルは地図を書いてくれました。

地図には、スマイルからのアドバイスが書いてありました。

・いつも、えがおでがんばって!
・ファインの家と、マインドの家によった方が良いかも!

ハーナは、はじめに地図に書いてあった、ファインの家に行きました。

「こんにちは」

ハーナは、スマイルに言われたことをくり返してひとりごとを言いました。
「一番、大切なものはえがおなのね!」すると、

「いや、それはちがう!」という男の子の声が聞こえてきました。ハーナは、おどろいて、後ろへ、ひっくりかえってしまいました。

「そんなに、びっくりするなよ。はじめまして、ファインです」
ハーナは、ほっとして
「わたしは、ハーナントです。ハーナと呼んでね!」と自己しょう介をしました。

「なんで、こんなところに来たの?」スマイルと同じ質問をしました。

「友だちに、きらわれて、にげてきたの。でも、きらわれているわけがわかったんで、帰ろうと思っているところよ」

「そうなんだ」

「さっき、わたしが、えがおが一番なのね、と言ったときに、ちがう、と言ったのは何で?」
「えがおだけじゃ、足りないからだよ」ファインがさわやかな声で言いました。

ファインは、どこかへ行くと、着がえてすぐにもどってきました。ハーナは、そのすがたに、おもわず、うっとりしてしまいました。

「足りないことは、元気だよ!今、おれがきがえてきたみたいに元気な服そうで・・・ん、まあ、ハーナは元気のある服そうだけどな」

「それから?」
「なるべく、おちついて元気な声で話す。まあ、えがおもいるけど、元気が、きほんだ!」

でも、良く見るとファインの体は、すりきずだらけでした。

「あっ、血が出ているよ」ハーナが言いました。
「どうしたの?」

「げんきすぎて、木のえだでけがしちゃったんだ」

「私の薬をつけて!」

ハーナは、リュックサックから薬をだして、ファインのうでにぬってあげました。すると、すぐに血が止まりました。

「ありがとう。でも、もう行った方が・・・あっ!さよなら!」
「さよなら」

ハーナは、ファインの家から出ると走り出しました。
「早く帰って、元気でえがおの私を見せてあげよう」

すると、空から声が聞こえてきました。
「ちょっと待った。大切なことをわすれているよ」

シューというので上を見ると、女の子が雲に乗っていました。

「私の名前は、マインド。この雲で私の家へつれていってあげるわ」
「は、はい」ハーナは雲にのりました。

ひゅ〜、あっという間にマインドの家に着きました。

「あなたには、あともうひとつ、足りないものがあるわ。私が、あなたに何をつたえようとしているか考えてみて」

「う〜ん、むつかしいな。ヒントは?」
「私のなまえよ」

「わかった!気持ちが大切だということを伝えようとしているのね」
「正かい!私のように、気持ちをこめて言うのよ。がんばって!」

マインドは、雲からおりて言いました。

「この雲あげる。乗って行って」
「うん、ありがとう。さよなら」

「バイバイ」
二人は、わかれました。

ハーナは雲にのって家に帰ると、お父さんが泣きながら、だきついてきました。
「さがしたんだぞ」
お母さんもないていました。

「手紙、読まなかったの?」
テーブルの下にハーナが書いた手紙が落ちていました。
「この手紙に、旅に出ますって書いておいたのよ!」

「出かけるときは、ちゃんと言わなきゃ」
「わかりました。あっ、もう、学校に行く時間だ。いってきま〜す」

ハーナは、わくわくして学校に向かいました。

「みんな〜、おっはよ〜」

ハーナは、元気に教室に入って行きました。

もう、今までのハーナとは違います。
えがおで、元気に、気持ちをこめて言いました。

「友だちになって!おねがい」
すると、一人の子が言い出しました。

「ハーナと遊ぼうよ」
みんなも言いました。

「いっしょに、そとで遊ぼうよ」
と、ハーナをさそってくれました。

それから、ハーナは、みんなと、楽しく学んだり遊んだりしました。

【あとがき】

このお話、おもしろかったですか?これは、わたしがようち園の時、友だちがいなくて、どうしようと考えたことをぼうけんの話にしたものです。このようなこ とは、わたしたちにとって、すごく大切なことではないでしょうか。みなさんにも、わかってもらいたくて、この話をつくりました。この他にも「リップのぼう けん」「ピンクの森」などがあります。では、みなさん、お元気で。

「グッド・ナイト・アンド・ハブ・ア・ナイス・デイ」・・・あかね